新撰組と少女
はっはっはっ

ゆらは走った。

あの男がもし、蔵本の仲間だったら
私を襲ってきたということは、鳳上院を
全滅させようとしたんだと思う。

きっと、蔵本は私の正体を知って!!

ということは、今日4代目も殺そうとしている

良順先生の屋敷に行ったときには、
4代目は大群の妖怪相手に1人
戦っていた。

「4代目!!」

すぐさま、私は4代目の前に
かばうように出る。

「ゆら・・・」

ごほっと
口から赤い血を流す4代目。

「!!大丈夫ですか!?」

「ワシのことは良い。
 それよりも、中に良順先生たち家族がいる。
 一応結界を張っておいたが、心配だ。
 お前は、そちらに迎え・・・」

「そんな・・・」

「ぅらあ!!」

どうこうしているうちに妖怪が襲ってきた

「くっ!!」

カキーン!!

「ゆら!!」

「私は、4代目を助け、良順先生たちも助けます。」

私は式神を取り出し、構えた

「式神よ、我の声を聞け。
 我の声を聞き、我に力を。
 式神よ、武となって我に力を!」

この前出した式神とは比べ物にならないくらいの量の
式神を出した。

「ゆら!!
 式神で倒しちゃいかん!!」

「え?」

しかし、時すでに遅し

式神は妖怪たちを倒していた。

グワリ

「!?」
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