新撰組と少女
な、に??

今、確かに、身を裂かれるくらいの激痛が襲ってきた・・・

「ゴホッ」

口から大量の血がでた

「ゆら!
 大丈夫か?
 式神で倒そうとすると、術者にも被害が及ぶ。
 だから、華桜で斬れといったんだ・・・」

悲しそうな顔をする4代目。

「はあ~・・・
 すみません、ご迷惑をおかけしました。」

無理をしてまで、私は立った。

「ゆら!!
 無理はするな」

「必ず、この任務やり遂げてみせる・・・」

もう、この時から私に4代目の声は聞こえていなかった

「華桜よ。私に力を貸して。
 すべてのものを助けられる絶対的な力を・・・」

私は、無意識のうちに華桜を構えていた。

呼吸を整え、地面を蹴った。

ザシュザシュ

あんなにたくさんいたのに今は
数体しか残っていなかった。

「4代目!
 良順先生の所へ・・・」

「・・・
 この場は頼んだぞ」

4代目は良順先生の所へ向かった。

「さあ、終わらせようか」

口元にニヒルの笑みをつけた。

ザシュザシュ

もう、のこりの妖怪は怯えていて、
中には命乞いする者もいた

けど、わたしは全部斬った。

斬り終わった時には周りはとても静かだった。


その後、良順先生たちが安全だったことを知り、
私は屯所に戻った。
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