新撰組と少女
池田屋事件突入
嵐のような日々が過ぎ、なんとものどかな生活を送っていた----

昨日までは。

「やあぁぁぁぁ!!」

カンッ

「くっ・・・
 まだまだあ~!!」

はあ、なんて、暑苦しいんだろう。

今、道場でみんなと一緒に稽古中。

まあ、私は今、休んでいるんだけど。(←休みという名のさぼり)

「おらおら、ゆら、休んでないでやろうぜ♪」

ぐいぐいと永倉さんに引っ張られてやる羽目に・・・

とほほ・・・

こんなはずじゃなかったのに・・・

時は数日前にさかのぼる----------

「では、全員一致で良いな?」

近藤さんの部屋に幹部全員が集められ、

そこにいた(私以外の)全ての人がその言葉に頷いた。

「では、ゆらくん。今日から、またよろしくな!!」

近藤さんが笑顔で語りかけてくる

待って待って待って--------

全員一致じゃないでしょ!?

私は賛成してないし!!

そして、あまり乗り気じゃない人があそこにもう一人。

いつもは笑顔を張り付けている沖田だが

今回ばかりは誰がどう見ても不機嫌だった。

平「なあ総司、もういい加減機嫌直せって。」

左之「決まったもんはしょうがねえだろ?」

新「そうだそうだ。決まったもんはしょうがねえ」

その言葉を聞いて、もっと沖田は不機嫌になった。

「・・・永倉さん、ムカつく」

「なんで、俺だけ!!??」

他の2人もだろ!?

と心の中で叫ぶ永倉。




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