レボリューション剣の会湯の街解放同盟

「卑怯じゃないか…」



男の声は震えていた。


藤本は岩を男の手の上に置くと上から何度も踏みつけた。



最後にもう1度岩で男の頭を殴った。



「ヤクザの喧嘩に卑怯は、ないだろう。元々卑怯な事しておいてよく言うぜ。

もう片手は一生使えないよ。生きてるだけ儲けもんだよ。」


男は、気絶してるようだった。


僕は、藤本の違う面を見たようで少し恐ろしくなった。



「純一君助かったよ。」



藤本の顔は、いつもの普通のおじさんの表情だった。



「いえ。河田さんが言ってくれなかったら僕は、動けなかったかもしれません。」



「ほう。河田さんも分かってるね。」



そう言うと山の方を見て手を振った。


和美がピースサインを出していた。愛弓は悔しそうな顔をしていた。


さっきの石は、どうやら和美が投げたようだった。


愛弓は和美にいい所を取られたらしかった。


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