レボリューション剣の会湯の街解放同盟
守れなかっただろうか?僕は、自問自答した。
いや、緑川の部屋を出る時に後ろに気をつけておけば、或は、エレベーターで次郎が襲われた時に僕が、咄嗟に動けたなら。
いろいろな考えが頭の中を巡った。
結論は、今まであまりにも次郎に頼り過ぎていた自分に気付かされるだけだった。
佐竹の運転するライトバンは、町外れにある広い材木置き場に着いた。
ここにも、港があり材木をどこかに運ぶ為に時々貨物船が来ていたが昔ほどの活気は、なく夜は、ほとんど人が来ない場所だった。
佐竹は車のライトを消してゆっくり広い材木置き場を周り始めた。
「居たよ。」
佐竹が、こっちを向いたやはり顔がにやけているが目は、笑ってなかった。
30メートル先の材木が積まれて陰になった場所に黒い乗用車が停まっていた。
「どうやって助けるんですか?相手は、2人ですよ。」
「こっちも2人じゃないか?
後ろに金属バットがあるから純一君は、それを持って行けばいいよ。」
確かに、こっちも2人だ。