レボリューション剣の会湯の街解放同盟

次郎をさらった大柄な男2人は、暗闇の中で立っていた。


次郎は、地べたにうつぶせ寝ていた。



男が次郎の腹の当たりを思い切り蹴りつけた。


次郎は、蹴りつけられたせいで仰向けになった。


暗闇に目が慣れてくると次郎の顔が血塗れなのが分かった。


「お前ら後で後悔するぜ…」



次郎がつぶやいたのが聞こえた。



「このおっさんまた目が覚めやがった。参ったな~。また気絶させようか。」



次郎が起き上がろうとした身体に力が入らないらしく起き上がれなくてやはり地べたに突っ伏した。

顔だけ上げて次郎が声を振り絞って言った。



「かかってこいよ!!」



僕の中で何かが弾けた。


僕は、叫びながら次郎を蹴っていた男に向かって行った。


金属バットを、男の肩口に振り下ろしたが、ずれてしまいまともに当たらなかった。


2人とも明らかに動揺していた。


今度は、男の胴をめがけてバットをフルスイグした。


男は、後ろに下がりそれを、避けた。

< 158 / 338 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop