レボリューション剣の会湯の街解放同盟
次郎は、工事現場では、厳しかった。重機の運転から、細かい手作業まで率先して動いた。
周りは、次郎の指示にきちんと従った。
僕は、慣れない肉体労働にへとへとになりながらも一生懸命頑張った。
次郎は、リーダー的な存在だったが建設会社の社員ではなかった。
日給制の作業員だった。
だから表向きは、次郎の上にその現場のリーダー、会社の社員がいたが、次郎には全く頭が上がらず実際に現場を、仕切っているのは、次郎だった。
次郎は、ひとつの現場が終わると時には、県外にも出て行っていた。
次郎が雇われてる会社の社長は、次郎を何とか社員にしたいらしく何度も次郎を口説いたらしいが次郎は、気が楽だからと断り続けているらしかった。
社長を2、3度見たが小柄だが日焼けしたたくましい初老の男だった。
ある時次郎と僕が昼休みに弁当を食べているとやってきて僕に、言った。
「こいつが、次郎の弟分だな。」
ごま塩の頭をかきながら僕に、話しかけてきた。