レボリューション剣の会湯の街解放同盟
実に、歯切れの悪い政治家的な発言だった断固とした行動を取りたいが非難されるのも嫌と言ってるように聞こえた。
画面がスタジオに戻りコメンテーターの本を1冊だけ出して何でも評論家になった女性が一言だけ言った。
「今後の成り行きを冷静に観て行きたいですね。」
そこでコーナーが終わりお天気情報に変わり能天気な気象予報士のお姉さんが外から中継を始めた。
島の皆は、携帯を閉じながらフ~と何とも言えない溜め息をついた。
「次郎さんわざと悪役やってたなあ。」
藤本が何ともやりきれない表情でつぶやいた。
「だけど、仕方ないよ。
結局何を、言っても悪役にされるんだからそれなら短い間にインパクトだけ残したかったんじゃないかな。
長く真面目に話してもカットや編集で変えられるんだから。」
愛弓の言葉を受けて上島がうなずいた。
「実際は、街の連中賛成派と反対派に分かれてるだぜ。
それに、俺達は、自主的に参加してるんだから少しずつでも口込みでも、ネットでも、あらゆる手段で次郎さんは、決して暴力だけの人ではないって事と、俺達の本音を伝えて行くしかないよ。」
宮本が皆に声を掛けた。