レボリューション剣の会湯の街解放同盟
「愛弓ちゃんの言うとおりですよ。」
僕も当然愛弓に賛同した。
「分かってるよ。分かってるって!
きちんと相談するよ。」
次郎が少し投げやりに言った。
「言い方が気にいらないけど、仕方ないか。
とにかく、相談してよね。
それに、今は、まだ身体が治ってないんだから絶対無理しない事。
皆気を使ってんだから皆に気を使わせない事。
分かった!」
次郎は、返事をしないでうつむいている。
愛弓だがこの事に触れたのは、2度目だが更にストレートに言った気がした。
「分かった!山中次郎さん返事しなさい!」
愛弓の瞳からポロポロ涙がこぼれた。
「愛弓ちゃん純一だけど、お前達には、両親が居るだろう?
それに、若い。
それを、考えると多少の躊躇いは、出るよ。」
「次郎さん、私は、義父が居るだけよ。
本当の父親は、私が3才の時に亡くなってる。
その後母親は、今の義父と再婚したけど私が12の時に、病気で死んじゃった。
義父は、私が中学生になるくらいから段々私を女として見るようになった。
いやらしい目でね。
だから私は、16から無理矢理今の世界に入ったのよ。
早く自立したかったからね。
義父とは、私からは、全く連絡とってないし向こうからは、時々お金をせびる連絡があるだけよ。
義父は、私の事を愛してないよ。
それにね。お母さんが死ぬ時に、言ったのよ。
愛弓人生長いか短いかなんて分からないんだから好きな事を自分自身を信じてやりなさいってね。
だから、そういう心配は、余計なお世話よ。」