レボリューション剣の会湯の街解放同盟
次郎は、仕方なさそうに革ジャンを脱ぎ愛弓の作った腹巻きも取りTシャツを脱いで上半身裸になった。
腹巻きを取る時には、愛弓に貰った櫛を取り出してそっと砂の上に置いた。
「ジーンズも脱ぎなさい。パンツだけあれば恥ずかしくないでしょ。」
今日の次郎は、素直だった。
ジーンズも脱いでトランクス姿になった。
焚き火の灯りで見ても次郎の身体の傷は生々しかった。
愛弓は、リュックから白い袋を取り出して開けた。
湿布だった。
「あのエロ医者に頼んだのよ。和美さんが取りに行ってくれたのよ。
温泉に入って後は、自然治癒を待つよりは、少しはましじゃないかな。」
そう言うと愛弓は次郎の身体を見ながら丁寧に湿布を貼っていった。
肘なと剥がれ易い所には、リュックからテーピングを出してて留めていく。
次郎は、下を向いてされるがままになっていた。
僕は、その姿を観て笑いそうになりながらも何だが温かい気持ちになった。
次郎は、多分愛弓と僕の前だからこうして言うとおりにしてるような気がした。
愛弓が湿布を貼り終えると言った。
「次郎さん痩せたね。まぁ仕方ないか。もっと食べないとね。
それと明日から毎日湿布の貼り替えを行います。
断る事は不可能です。
断ったら次郎さんに襲われたって本気で言うからね。」