レボリューション剣の会湯の街解放同盟
僕は、2人の考えがまるで分からなかった。
「少し休憩したら準備しょう。」
次郎は、そう言うと洞窟の壁に寄りかかって目を瞑った。
次郎の顔に疲労の色が出ていた。
普通の44歳の中年の顔だった。
次郎も当たり前だが人間なのだ。
僕は、若い自分が次郎を少しでも楽に出来たらと思ったが今のところ足を引っ張ってるようで情けなかった。
少し休憩すると次郎がやかんの水を一口飲み話した。
「俺は、山の南側から行く。
純一と愛弓ちゃんは、北側から行け。
俺が藤本を何とかする様子を見て二人で大丈夫なようなら援護してくれ。
もしも、相手に見つかって危ないようなら撃て」
「何それ!私達は、ほとんど何もしないみたいな感じじゃない!」
愛弓が次郎に反論した。
僕も愛弓の意見に賛成だった。
テントの方から携帯の鳴る音が聞こえた。
次郎の携帯だった。
次郎は、携帯を見ると険しい顔になったが通話ボタンを押した。
しばらく、相手が話すのを聞いていた次郎の表情は、更に険しさを増した。