レボリューション剣の会湯の街解放同盟
取り調べ官は、そう言いながら紙を持って来た。
それは、借用書だった。
良く読むと僕は、山中金融なる会社に500万円の借金をしている事になっていた。
字を見ると僕の字では、なかった。
次郎の独特な金釘文字だったが僕は、山中金融に500万円の借金をしている事になっていた。
「磯崎さんから聞いたよ。
最初は、50万円だったのがこうやって不当な利息でここまでになったんだってなあ。
それで、脅されたんだなぁ。
途中からは、洗脳もされたようだな。」
磯崎?あ~島に来た警官の名前だった。
何だ?どうなってるんだと僕は、考えたが次郎と磯崎の策略だった。
次郎が、入院中に磯崎に接触してこう言ったストーリーを作りあげたのだと思った。
僕は、思わず取り調べ官に文句を言った。
「こんなの、でたらめだよ。
僕は、次郎さんに脅されたりしてないよ。」
「可哀想にな。
まだ、洗脳から抜け出れてないんだな。
仕方ないよな。」
取り調べ官は、哀れんだように言った。
僕は、頭を働かせた。
これは、次郎の願いなのだと理解した。
次郎は、今回の事に参加した人間を何とか助けようとしている。
そこには、次の機会を狙えと次郎が、僕に、言ってるように思えた。
僕は、涙が出てきたが、歯を食い縛って我慢しようとした。
取り調べ官は、その姿を勘違いして可哀想になと言った。