記憶の真ん中。

「なっなにすんのよ!」


両手の拳をあげて怒りを露にするも、光ちゃんにはまったく伝わってない。



「いいじゃん」

「よくない!」

何がいいんだか。


「なんでよくないんだよ」

「なんでって当たり前じゃん!」

笑う光ちゃんと怒るわたしは端から見たらただのいつもの痴話喧嘩って思われてるんだと思う。

だって大抵いつもこんなことの繰り返し。


前は止めに入ってくれた友だちも今では見て見ぬふり。



「なんで当たり前なんだよ」

「きっキスは好きな人としたいの!」


なんて、好きなのは光ちゃんだから矛盾っていえば矛盾してる。

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