恋の迷路
あの日から、私は彼を学校で探すようになっていた。


移動教室の時、2年生3年生の教室の前を通る時。


いつも目が知らないうちにキョロキョロしてて、よく千嘉に


「誰か探してんの??」


って突っ込まれる。今回もそんな感じで千嘉に気付かれた。




そのたび私はいつも動揺してしまう。


『えッ!?何が??』


「何が??って・・・加那キョロキョロしてたじゃん」

『え??してた??』


「うん。してた!!!2年生の教室の前を通ってからずっとしてる」


『そぉかなぁ??・・・』




私は、誰かを探している気はないのだけど・・・


自然と動いているらしい。





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