LOVE flavor
そんな会話をしながら家に着いた。


玄関の鍵をあけると、電話のコールが聞こえた。


『今日はやたら電話が鳴る日だわ。しかもイタ電も二回ほどあったし…』


お母さんが少し腹立たしげにつぶやく。


『私が出るよ』

小走りで電話へ向かった。


『はい。香西です。』


『……』


『もしもし?』


私はクリスマスが暇な人のイタ電と思い、切ろうとした。


その時…


『…もしもし、ゆめさんですか?』



< 20 / 41 >

この作品をシェア

pagetop