LOVE flavor
電話を切ってから30分ほどして、玄関のチャイムがなった。


『はい。』


『…俺やけど』



かっちゃん!!!!


慌てて鏡をチェックして扉を開けた。


『よぉ!』


『あのさぁ〜俺だけどっとか言って、出たのが私じゃなかったらどうすんの?』


『毎日嫌ってほど声聞いてるから間違えないよ(笑)』


パクったな(笑)


『そう(笑)二人ともどうぞ!』


『お邪魔します』


かっちゃんと石田君は制服だった。
いつも薄着のかっちゃんは雪が降る今日はさすがにマフラーを巻いていた。
それでも寒そうだけど…


私は大事にしまっていた、まだ一度も着てないワンピースを着ようと思った。


…けど、意地っぱりで恥ずかしがりな私は"キャラ違いだ"と決めつけて着るのをやめた。

結局ジャージのまま二人を迎えてる。


…もう二度とこんな日はないかもしれないのにと思うと少し後悔もした。

でも他の女の子達より私は幸せ。


だってかっちゃんとクリスマスを過ごしてるんだから!!!!!
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