【短】もう一度、君に
俺は君に
ベットで横たわって瞳を閉じている女の子。
『雫(シズク)…』
俺がどんなに呼んでも君に俺の声は君には届かない。
「雫はいつになったら目を覚ますのかしら…」
「誠(マコト)君があんな事になってしまったのを見ていたんだから仕方ないさ…」
見たことがある雫の両親を横目に、自分の名前が出た事に俯いた。
雫は俺の彼女だった。
だけど、一週間ほど前に俺は雫と些細な事でケンカをした。
仲直りをする為にデートに誘った日に、俺達は事故にあった。
それで俺は―…
死んだ。