【短】もう一度、君に
雫も酷いケガだったけど、命に問題はなかった。
だけど俺は雫の目の前で死んでしまった。
だから雫は自分のせいだと責任を感じて意識を失った。
眠り始めて一週間が経つ…
眠っている雫に、俺は何も出来ない。
これから支えてやることも出来ない。
だけどせめて…―
君には目を覚まして、これからの世界を笑顔で生きてほしいんだ。
「それが君の最期の願いなのか?」
そう思っていたとき、後ろから声が聞こえた。