欠片涙。
私は頭の中で切れたが、
そのときは志織のことを嫌いには
なれなかった。

その日に何度も「ごめん」を
いった。
でも、志織はこっちを振り返らない。

―この状態から抜け出したい―

家になきながら帰ってくる。
「どうしたと?」
お母さんが聞く。
「志織とケンカした」
「またね・・・;で、どうしたと?」
また・・・とは私は2ヶ月に一回くらいは
けんかをして負けて帰ってくる。
そのときいつもこんな風にお母さんに
「どうした?」と聞かれて相談。
それが解決の元なのだ。

「でね、パーティあるやんか。」
「クリスマスパーティやろ?」
「うん。それは決まったんだけど
志織がいつの間にか「2人でやるパーティ」とか
言い出してそのことを何にも知らなかったとよ?」
「つまり、早田さん(志織)は勝手にいつの間にか
話を進めて2人でやるパーティがあるってことに
なってたってことね」
「うん・・・」
「で?」


そして事情を説明する。

お母さんは結論を出した。
「ゆーきも悪いところもあるけど
早田さんも悪いところもある・・ちゃあるね」
「・・・うん。でも、志織とはまた仲良くなりたいから
何度も誤った。」
すると、お母さんはため息をつく。
「あのねぇ、、ゆーきはすぐに謝るから
そうやって期待されるの。誤らなければいいの。
相手が誤るまで待つ!それがケンカ。
自分だけが悪いなら誤るのは当たり前だけど
お互い様やったら自分が負けとるやん」

そして1日目の相談は終了。
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