TOPアイドル!!
なんかひばりさんとはうまく行きそうな気がした。



いい人。


お兄ちゃんだってそう思ったはず・・・



「ねェお兄ちゃん。」


足を止めないまま曖昧に返事を返す。


「んん・・・。」


美しい青い空と


なびく昼の風が心地よい。


初めておろした髪の毛も風になびいている。



「なんで・・・・」


「声かけられてたの知ってただろ・・・」


先に全部読まれて答えを返された。


わかっていた。


聞かなくても


ただこの変な空気をなんとかしたかっただけ・・・


だってお兄ちゃん


さっきから不機嫌なんだもの・・・。


「お兄ちゃん・・・怒ってる?」


お兄ちゃんは足を止めた。


少し後ろを向いた横顔はなんとなくだけど


微笑んでいる。


「遥、綺麗だった。」


えっ・・・・


お兄ちゃんあんまりこんなこと言わないのに・・・


お兄ちゃんはいつも輝いてるのに・・・。
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