TOPアイドル!!
「ママ、帰ってきたんじゃない?」


玄関が開く音がかすかに聞こえた。


私はスパゲッティーをゆでながらお兄ちゃんにつぶやいた。


「そうかもな」


そうかもな じゃなくて確実にそうだと思う。


「お帰り・・・」


小さく声を張ってみるものの応答はない。



「あぁぁ・・・びっ びっくりした・・・。なんで、2人ともいるのよ」



そ、それは・・・・


言い訳考えるのわすれちゃった。


「うぅぅん・・・そのぉ・・・」


「遥が学校で具合悪くなってさ、俺がつれて帰ってきた。
 保健室の先生も帰りなさいって言ってたし・・・。」


「そうなの。急に具合悪くなっちゃって。
 熱・・・っぽくって・・・?」


「そう・・・大丈夫?」


ママは私のおでこにそっと手をあてて顔をゆがめる。


「うん・・・」


またお兄ちゃんに助けられちゃった・・・。


けど今日は大事な大事な話があるの。
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