ナイショなダーリン-R&M-
嫌な予感がする。
俺の勘が当たっていれば。
「俺はみくを泣かせたりしない」
「ちがっ……違うの。グスッ……あたしが勝手に……」
「でもそんなに」
否定するみくの姿を、俺は黙ってみていた。
ここで出ていったって。
みくは混乱する。
あの男はおそらく、みくに気がある。
何か手を出した。
みくはあいつを追いかけてきた。
でも、そいつは駄目だ。
だったら……
俺はみくを追いかける。
こんな場面見せられてじっとしてる俺じゃねえ。
覚悟しろ、みく。
どこまでも追いかけるから―――