ナイショなダーリン-R&M-

嫌な予感がする。
俺の勘が当たっていれば。


「俺はみくを泣かせたりしない」


「ちがっ……違うの。グスッ……あたしが勝手に……」


「でもそんなに」


否定するみくの姿を、俺は黙ってみていた。
ここで出ていったって。
みくは混乱する。


あの男はおそらく、みくに気がある。
何か手を出した。


みくはあいつを追いかけてきた。
でも、そいつは駄目だ。

だったら……


俺はみくを追いかける。


こんな場面見せられてじっとしてる俺じゃねえ。



覚悟しろ、みく。



どこまでも追いかけるから―――




< 145 / 266 >

この作品をシェア

pagetop