ナイショなダーリン-R&M-
*Right
みくside
――――――――
―――――
ようやく泣き止んだあたし。
うわ、目が真っ赤だ。
運悪く和兄ちゃんと出会ってしまって。
色々聞かれちゃったけど。
そんなんじゃないんだ。
ライト……
あたし、何も知らなかったね。
あなたの過去。
薔薇にはトゲもあるけど、繊細な花びらで出来ているって分かってたのに。
ミコトさんの言葉が蘇る――…
“事故やったんや。
でもな。助かってたかもしれん。
ライトの母親は日本名やなかった。
たったそれだけの理由で病院の受け入れに時間がかかったんや。”
あたしは何も言えなかった。
ただ黙っていた。
ライトの作ったピンクのカクテルを見つめていた。
ミコトさんも続けていいのか迷っていた。
あたしはお願い、と目で合図した。
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ようやく泣き止んだあたし。
うわ、目が真っ赤だ。
運悪く和兄ちゃんと出会ってしまって。
色々聞かれちゃったけど。
そんなんじゃないんだ。
ライト……
あたし、何も知らなかったね。
あなたの過去。
薔薇にはトゲもあるけど、繊細な花びらで出来ているって分かってたのに。
ミコトさんの言葉が蘇る――…
“事故やったんや。
でもな。助かってたかもしれん。
ライトの母親は日本名やなかった。
たったそれだけの理由で病院の受け入れに時間がかかったんや。”
あたしは何も言えなかった。
ただ黙っていた。
ライトの作ったピンクのカクテルを見つめていた。
ミコトさんも続けていいのか迷っていた。
あたしはお願い、と目で合図した。