ナイショなダーリン-R&M-
メモは残さなかった。
荷物を片付けて、自分から出て行ったと分かるようにした。

ライトが心配するから……



「竹内様」


リムジンらしき車がマンションの前に停まっている。
どこ、連れてかれるんだろう。

もう、いいや。
ライトのいない世界なんて……

真っ暗だ。





「久しぶりだね」


「はい」


「みく、覚悟できたんだ」


「ええ」


「……なに、その目」


「何がですか」




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