ナイショなダーリン-R&M-
ジャンボ機が飛び交う巨大なターミナル。
ライトは出発した。
あたしは、その飛行機を見送った。
フェンス越しに、いつまでも見ていた。
「パリでの仕事、前から話はあったんや。決め兼ねとったんはみくチャンのことが引っかかってたから」
「あたし……」
邪魔しないって思ってたのに。
そうだったんだ。
「1年は帰ってこられへん。あっちとの契約でまだ伸びるかもわからん」
「そっか」
「みくチャンには辛いやろけど。あいつも悩んで出した答えやから。受け止めたって」
「うん。大丈夫」
ライトの目指すもの、分かってるから。
また、近づいたんだね……
「それとな……」