ナイショなダーリン-R&M-
何も言わず、荷物を片付けた。
のそのそと。
思考は飛んでいた。
パタン---
もう、ライトはいないのに。
勝手にマンションに向かう自分がいた。
ドアを開けたらもしかして。
隅っこにそんな期待があったから……
「ただいま」
なんてね。
誰も、いないや。
2人で使ったカップやお椀が、とても静かな部屋にあるんだ。
歯ブラシも。クッションも。ベッドも。
あの日のまま。
あたしだけ置いて。
あたし……
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