ナイショなダーリン-R&M-
ピンポーン


ドキドキしながら202の前で待つ私。

久々の再会、あたしは念入りにオシャレのチェックもした。


カチャ---


「久しぶり和兄ちゃん!!」


「……誰?」


あれ?

あんたこそ、
ダレ------!?


「あのっ桐原和也は?」

「ああ、303ちゃうか?」


めんどくさそうに答えながら、寝起きっぽい関西弁の男はあたしをジロジロ。


「ファン?」


「は?」


「桐原のファン押しかけてくるしうるさいねん」


「そう……なんだ」


「新入りか?」


「うん」


「そう、ま、なんでも聞いてぇや」


置いてあったタバコに火をつけながらニッコリ笑った。


「あ、ありがとう」


いい人かも、なんて思いながら、もう一方で違うことを考えていた。


ファン……


やっぱり、和兄ちゃんはモテるんだ。

仕方ない。


「ファイト!あたし!」

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