その手を離さないで


――バシャッ!



「冷たい…」



「あっ、ごめね~未来。散っちゃった」



わざとのくせに…。


しらじらしく謝るなっての。



普通、バケツごとぶっかける?



あたしは無視して、教室に戻る。



「何よあれ。未来って感じ悪~」



どっちがよ!!



お陰で、冷たいまま授業じゃん。




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