その手を離さないで


「懐かしいなぁ!未来、すっかり大人ぽくなってるじゃん」


「蒼ちゃんこそ…」



あたしが知ってる蒼ちゃんは、小さくてあどけなかったのに。



いつの間にか、あたしが見上げるほど、背が伸びてる。



筋肉もついて、ガッシリした腕。



キレイな二重の目の、甘いルックス。



そんな蒼ちゃんに、あたしはしばらく、目を奪われていた。




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