その手を離さないで


「知らなかった~。未来と蒼くん、知り合いだったんだね?」



ファーストフードに場所を変えて、あたしたちはお喋りに花を咲かせた。


「う、うん。小学四年生以来だよね?」


「おう。あの頃の未来、ホント子供だったけどなぁ」



「可愛いくなったでしょ!?」



おいおい!


何で、優子があたしの自慢をしてるのよ?


「未来はねぇ、アイドルみたいなルックスだから、モテるんだよ~」




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