その手を離さないで


なぜか蒼ちゃんは、近いからと言っては、しょっちゅうあたしの家に遊び来てた。



お菓子を食べて、ゲームをして…。



そんな、たわいのない時間だったけど、あたしには楽しい時間だったんだ。



「蒼ちゃんてさ、背があたしと同じくらいよね?」


「違うよ!もうちょっと、高いだろ?」


「高くない。高くない」

「何だよ、未来。すっげームカつくな」




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