その手を離さないで



――ガラッ…。


「ただいまぁ」


はぁ。


貴志とケンカなんて最悪。


明日、口きいてくれるかな…?



「おっ、遅かったな未来。お帰り」



「えっ!?蒼ちゃん!?」



何であたしの家にいるの!?



調子のいい笑顔で、蒼ちゃんはリビングから出てきた。



「あら?お帰り未来。蒼くん、懐かしいわね」



後ろから、笑顔のお母さんも出迎えた。



一体、どうなってんの~!!




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