その手を離さないで


「……」


ただのヤキモチ。



だから、そんな風に、心配しないでよ。



好きな女の子の事も、そんな風に心配するのかなって思うと、ますますイライラしてくる。



「とにかく、ほっといて!」



自己嫌悪に陥りながら、蒼ちゃんに背中を向けた時だった。



「危ない!!」




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