その手を離さないで


「ねえ蒼ちゃん。あたしね、蒼ちゃんの事が、子供の頃から好きだったの」



これも、聞こえてるかな?



「そして、今でも好き。それが、ようやく分かったのに…」



ヤバイ、泣きそう。



「だから、目を覚まして。あたしに、告白させてよ。お願い…」



瞬きをした時、涙が、蒼ちゃんの手に落ちた。




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