その手を離さないで


「そっか…。良かったね」


「うん!未来ちゃんと、あんまり話し出来なかったのは残念だけどね」



「ほら、希。邪魔になるから、早く行こう」



祐二くんに促されて、希ちゃんは手を振って出て行った。



いいなぁ。


もう退院か…。


それに、あんな風に希ちゃんを支える祐二くんて、カッコイイな。




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