その手を離さないで
嫌がらせと絶縁


「あれ?ない…」


学校に着いたら、履き替える靴が見当たらない。


「何で?」


確かに、毎日置いて帰ってるのに…。



周りを見渡しても、それらしい物はないし。



「まあ、いいや。後で探そ」



そう思って教室に入ると、あたしの机が倒れていた。



「あっ、未来じゃん。来なくていいのに」



クラスの女の子が、あたしにそう言った。




< 91 / 136 >

この作品をシェア

pagetop