その手を離さないで


―ドキッ…。



何で、そんな事をみんなが…?



「しかも、相手事故ったんだって?カワイソー。あんた、最悪だね?」



怒りと悲しみと、ショックと…。



あたしの足は震えていた。



でも、何も言い返せない。



黙ったまま、倒れた机を直していると、何かが頭に当たった。



「消しゴム…」



誰かが投げたんだ…。



「黙ってないで、何か言ったら?」




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