その手を離さないで


休憩時間も、お昼休憩も、あたしは一人だった。


だけど、ちょうど良かったかもな。


蒼ちゃんの事で、頭がいっぱいだし。



「電話してみようかな…」



もしかしたら、もう落ち着いてるかもしれないもんね。



緊張しながら、蒼ちゃんに電話をすると、



ツー、ツー。


話し中の音が聞こえる。

「電話中…?」




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