その手を離さないで


仕方ない。


メールを送ろ。



だけど、そのメールは宛先不明で返ってきた。



「まさか、拒否られてる?」



血の気が失せそうなくらい、嫌な予感がする。



「何で?蒼ちゃん、あたしの事、そんなに嫌になったの?」



今日の嫌がらせなんか、吹っ飛んじゃった。



「蒼ちゃん、何で…?」



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