恋色語
ここ立ち入り禁止だし。いたら後々めんどくさい事になるっ。

ッーと。はいドア閉めた!後は隠れる。…どこに!?


「まずいまずい。えっとえっと」

「おーい」


声のする方向…片桐~会いたかったぁ。みちずれ仲間、片桐が仲間に加わった。

片桐のいるところはドアの上。立方体に例えると、屋上の入口が側面にあり、そいつは上平面にいた。


「未来予知。数分後、あなたは一人の少女と共に職員室で説教されるであろう」

「インチキ占い師。そこから上れ」


ん、回り込むとはしごがある。これで上に上れるのか。


「…早くしろ。きちまうぞ」

「それは分かってるけどねぇ」


く、授業で使った荷物が邪魔でスムーズに上れない…。

あともうちょい、もうちょいだから。


「限界だ」

「何の!?うわっ…」





ガチャ…




「手短に垂れ幕下ろしましょうか」

「そうですね。授業も大変ですし」


先生二人の声が聞こえる。ギリギリセーフ。片桐がもうちょいの所で持ち上げてくれて助かった。
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