恋色語
「覇威ーーッ!!」
ガッ…コカン。
この日の部活は缶潰し。今のは部長だけど、はっきり言ってそんなに気合い入れなくても潰せる。
「ちょっと、プレス機でやってるんだから叫ぶな恥ずかしい」
「こんな面倒な事テンション無理に上げないとやってられっか」
「最初はテンションマックスだったくせに!人類の偉大な発明だとか言ってたくせに!」
「はいはいお二人さん、次の缶ですよぉ」
ドサッと高梨さんが缶の入ったビニール袋を私達の前に置いてきた。
プレス機が二台しかなかったから、他のみんなは校内を回ってゴミ箱の缶を回収しに行ってる。
で、無駄な体力をもて余してる八木と、力がありそうという理不尽な理由で私が選ばれた。
「サボってた人は手を上げてー」
シーン…。
「うん、問題ないね。じゃあ次の回収いってきます」