やさしい手のひら・前編【完結】
「腹減った?」
「ううん。まだ食べたくない」
「すげー痩せたよな。さらに細くなった。飯だけはちゃんと食え。痩せすぎだから」
「うん、わかった」
私は眠れた嬉しさのあまり自分から凌に抱きついた
「亜美ちゃん、布団の中で抱きつくのは俺には残酷なんだけど」
「いやだ。離れない」
「俺、理性保てなくなる」
凌は遠慮して私に手を出さない
それが凌の優しさだとわかっているが、
逆に我慢させていることが辛かった
「凌、していいよ」
「はあ?」
「私に気を使ってるよね。あのことがあってから」
「・・・」
「私、大丈夫だから」
本当は大丈夫ではない
怖くてたまらない。でも凌を我慢させたくない
「うん、わかった。亜美の気持ちだけで十分」
やっぱり気を使ってる。それが苦しい
「行こう!」
「どこに?」
「ラブホへ」
「えっ?」
「ほら、亜美」
凌の手を引っ張り、外へ連れ出した
「ううん。まだ食べたくない」
「すげー痩せたよな。さらに細くなった。飯だけはちゃんと食え。痩せすぎだから」
「うん、わかった」
私は眠れた嬉しさのあまり自分から凌に抱きついた
「亜美ちゃん、布団の中で抱きつくのは俺には残酷なんだけど」
「いやだ。離れない」
「俺、理性保てなくなる」
凌は遠慮して私に手を出さない
それが凌の優しさだとわかっているが、
逆に我慢させていることが辛かった
「凌、していいよ」
「はあ?」
「私に気を使ってるよね。あのことがあってから」
「・・・」
「私、大丈夫だから」
本当は大丈夫ではない
怖くてたまらない。でも凌を我慢させたくない
「うん、わかった。亜美の気持ちだけで十分」
やっぱり気を使ってる。それが苦しい
「行こう!」
「どこに?」
「ラブホへ」
「えっ?」
「ほら、亜美」
凌の手を引っ張り、外へ連れ出した