やさしい手のひら・前編【完結】
「好きになればなるほど相手を独占したいと思うしな」
健太くんは夜の空を見上げながら
フッと笑った
その横顔がかっこよくて、
だからモテるのだろうと思った
「そうですね。いろんなことがあり過ぎて馴れ合いになってしまって。お互い気を使うことを忘れてしまっているのかもしれません。来月で一年っていうのも忘れられてたりして」
急に悲しくなり泣きそうになる
「ちゃんと話し合え。感情だけで喧嘩したなら、なお更だ。落ち着いて話せば大丈夫だから」
そう言われて、凌は今何を考えているのだろう
私のことを気にしてくれているのだろうか
送って行かなかったことを
後悔しているのだろうか
私は空を見上げ、
明日ちゃんと話そうと思った
健太くんは夜の空を見上げながら
フッと笑った
その横顔がかっこよくて、
だからモテるのだろうと思った
「そうですね。いろんなことがあり過ぎて馴れ合いになってしまって。お互い気を使うことを忘れてしまっているのかもしれません。来月で一年っていうのも忘れられてたりして」
急に悲しくなり泣きそうになる
「ちゃんと話し合え。感情だけで喧嘩したなら、なお更だ。落ち着いて話せば大丈夫だから」
そう言われて、凌は今何を考えているのだろう
私のことを気にしてくれているのだろうか
送って行かなかったことを
後悔しているのだろうか
私は空を見上げ、
明日ちゃんと話そうと思った