やさしい手のひら・前編【完結】
「亜美、健太くんはいい人だよ」

「うん。わかってる」」

由里の言いたいことはわかるんだ
健太くんと前向きに考えろってこと


「遅れてすいませーん」

健太くんの方が先に来ていた

「おー」

「本郷と別れたのか?一緒にいねぇし、亜美すっかり変わったからな」

「エヘヘ」

「笑って誤魔化さない」

「はーい」

「夏休みに別れました」

「そっか・・お前大丈夫なの?」

「まだ100%吹っ切った訳じゃないですけど、なんとか今日まで元気です」

「なんだそれ?今日まで元気とか」

健太くんが笑う

「人生いろいろでほんと何があるかわからないですね」

「そうだな。こうやって悩んで泣いて大人になって行くんだろうな・・」

健太くんは真剣な顔で行った

「俺さーバンド組んでて明日ライブなんだけど、亜美見に来ない?」

「えっー私行っていんですか?」

「それ喜んでるの?」

「はい、私そういうの好きなんです。自分でもバンド組みたいぐらいで!」

「じゃあ、明日俺と一緒に会場に入ろう」

「はい、何時ですか?」

「うーん6時からだから3時頃家に迎えに行くよ」

「はい、お願いします」

やったー嬉しい。久しぶりに凌のことを忘れていた



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