やさしい手のひら・前編【完結】
『場所と時間忘れてた!
歩道橋に9時集合ねっ』と言うメールで『了解』と私は返信した

まずは水着と思い、タンスの中を探した

6月頃に由里と海に行くってことで買ったピンクの水着

こんなの買うんじゃなかった

まさか本郷と行くとは思わなかった

諦めながらも明日のことでドキドキして、
あまり深い眠りに着けなかった


早めに起きた私は軽く朝食を取り、髪をセットした

海に入るから頭のトップでおだんごにしてみた

「大丈夫かな?」

何度も何度も鏡を見てチェックした

キャミとジーンズのショートパンツ

これでいいと自己満足し、私は歩道橋へと急いで行った



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