やさしい手のひら・前編【完結】
「もう泣くな。お前が泣くと辛いし」
「うん、ごめん」
「笑っている亜美が一番かわいいから」
そう言ってすぐ前を向いてしまったので私は後ろから抱き付き、
「照れてるんだー」
と冷やかした。健太くんは私の手を握って
「帰るぞ」
「うん」
来た時とは違いお互いにすっきりした気持ちになり、
穏やかな風を切り、自転車を走らせた
「由里達どうしたかな・・・?」
「電話してみる?」
健太くんは携帯を出し、祐介くんに電話をした
「俺、どこにいんの?」
「あっ、うん」
話す内容がわからないので私はジッと待った
「今から行くわ」
えっ?どこに?
「祐介の家に行くわ。亜美もな」
「えっ?どうなったの?教えてよ」
「行ってからな」
「いじわるぅ」
ハハハハッ
笑って誤魔化された
祐介くんの家も私と健太くんの家の近くだった
玄関の前に自転車を止めて中に入った
由里のサンダルがある・・・
「うん、ごめん」
「笑っている亜美が一番かわいいから」
そう言ってすぐ前を向いてしまったので私は後ろから抱き付き、
「照れてるんだー」
と冷やかした。健太くんは私の手を握って
「帰るぞ」
「うん」
来た時とは違いお互いにすっきりした気持ちになり、
穏やかな風を切り、自転車を走らせた
「由里達どうしたかな・・・?」
「電話してみる?」
健太くんは携帯を出し、祐介くんに電話をした
「俺、どこにいんの?」
「あっ、うん」
話す内容がわからないので私はジッと待った
「今から行くわ」
えっ?どこに?
「祐介の家に行くわ。亜美もな」
「えっ?どうなったの?教えてよ」
「行ってからな」
「いじわるぅ」
ハハハハッ
笑って誤魔化された
祐介くんの家も私と健太くんの家の近くだった
玄関の前に自転車を止めて中に入った
由里のサンダルがある・・・