やさしい手のひら・前編【完結】
「亜美・・・」

「うん?なぁに?」

「俺こんなに幸せでいいの?」

「うん?どうして?」

「ずっと好きだった亜美を手に入れて、今は隣にいて。なんか夢みてぇだよな」

私は起き上がり、
健太くんの右手を持ち、
自分の頬に手を置き、

「私はここにいるよ。ずっと健太くんの隣にいるよ」

健太くんの不安を消してあげたい
何を言ったらいいのかわからないけど、
私は健太くんの隣にいる。これからもずっと・・・

「ありがとう」

裸のまま私達は抱き合い、お互いの温もりを確かめ合った

私はこれから凌の思い出を塗りつぶし、
健太くんとの思い出を埋めていく
凌のとき以上にいっぱい健太くん感じ、健太くんを愛したい



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