やさしい手のひら・前編【完結】
「俺ら学校祭出るから」

「うん?」

「何組か演奏するんだ。で、俺達も出る事に決まったの」

「ほんとー?楽しみだねっ」

「ライブハウス以外でやったことねぇから、みんな楽しみにしてる」

私もなんか嬉しくてウンウンと頷いた

「練習とかで忙しくなるね・・・」

私はしょんぼりして言った

「寂しいの?」

ハッ

「ぜんぜん寂しくない」

強がったけど健太くんにはばれてしまい、

「俺にはお見通し」

そう言って軽く健太くんの唇が私の唇に触れた

私は突然のキスに驚きキョロキョロ周りを見た

「俺は見られても平気」

「恥ずかしいんだけど」

「亜美はそういうとこがかわいんだよな」

完全におちょくられている

「また馬鹿にしてぇ」

そんな会話をしながらライブハウスへ向かった



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