やさしい手のひら・前編【完結】
あっという間に海に着いた

周りはカップルだらだった

隣にいる本郷は周りからみたら私の彼氏に見えるのだろうか

本郷はずっと私の隣にいてくれた

そんな支えなことでも私は嬉しいかった
会話がなくても隣にいるだけで嬉しいかった

砂浜に着いて、シートを引き男女に別れて更衣室へ向かった

「亜美、似合う~かわいいっ」

由里が私を冷やかす

「由里、かわいいよ」

由里は顔を赤くして

「本郷とべったりだね」

「由里達がべったりだから私達余されてるんだけど」

私は由里を睨んだ

でもそんなの『聞いてません』って顔の由里

「私も楽しむから由里も気にしないで楽しんで…」

私は自分の気持ちを伝えた
今日は本郷もいるから私は大丈夫。そう思ったんだ

「さっ、行こう」

由里は笑顔で言った



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