やさしい手のひら・前編【完結】
私と由里はそんな話を聞きながら、
お酒のペースが上がってしまい、出来上がってしまった
「健太ぁ~」

私は酔っぱらってしまい、健太くんを呼び捨てにしていた
無性に甘えたくなって、健太くんにふっついていた

「亜美、酔うと別人だな」

健太くんの肩に寄りかかり、目がもうウットリしていた

「亜美…」

そう優しく呼び、健太くんの膝の上に頭を乗せて寝かせてくれた

「帰るまで寝てれ」

「眠くないもーん」

「じゃ、甘えてれ」

私が甘えたいこともちゃんとわかってくれている

横になっている間も私の頭を撫でてくれていた

「健太ぁ~」
「なんだよ、急に」

「抱っこぉ~」

「亜美ちゃんキャラ違うよ」

みんな笑っているみたいで、
でも私は酔っていてそんなこともわからずにいた

由里はすでに祐介くんの膝で夢の世界だった


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